悪寒

午後から出張。一緒に行く後輩を車に乗せて現地へ。外にいる間はそうでもなかったのに、中に入ると寒かった…。この職業、空調が整ってない場所にいることが多いです。ストーブでもいいからつけてほしかった。

寒い部屋で震えること2時間。この後は飲み会があるので、車を家に置きに帰らなければなりません。飲み会まで後1時間半、どう急いでも多少の遅刻はすると思い、気が焦ります。そんな時、また来ました。
「今日は何で来たん?」
「車やけど。だから一回家に置きに帰らなあかんねん」
「そうなん。じゃ駅まで乗せてくれる?
「じゃ」の意味がわかりませんでした。最寄の駅まで徒歩10分程度。1時間半あれば歩いて行ったって十分間に合います。急いで帰っても遅れるわたし、急がなくても間に合うあなた。そんな中でわたしに送ってもらいたい理由は、歩くのが面倒だから?外が寒いから?
でも、断れませんでした。今日はまさかそんなこと頼まれると思ってなかったし。とっさに断れない気の弱さ。でも、向こうはその上を行きます。
「もう1人いいかな?」
ぐったりしながら、彼女たちのために車を片付け、ついでに後輩も乗せて駅まで送りました。ただでさえよく知らないところ、帰りのルートが想定外になって迷ってしまいました。
なんだか腑に落ちないまま帰り、急いで飲み会会場まで行ったものの、やはり30分の遅刻。すると後輩が、「送ってもらってすみませんでした。こんなに遅れるなんて、やっぱり家が遠いんですね。」と謝ってきました。そして、送ってあげた彼女の友人も、「お家が遠いのに、送ってもらってごめんなさい。」とのこと。そう言われると、「いやいや、そんな。いいんですよー」という気持ちになりました。われながら単純。でも、人間そういうもんだよなあと。
で。当の彼女からは何の言葉もなく。それもそうか、気がつく人ならもっと早く気がつくよなあ。車はなく、普段から電車通勤の彼女。でも帰りは必ず先輩の車で送ってもらって帰っているそうで。誰かの車で移動することが当たり前になっているのね、と思いました。車の運転がおせじにもうまいとはいえないわたし、人を乗せているときに事故にあったらどうしようという心配が常にあります。でも普段車に乗らない人にはこういうことってわからないんだなあと思います。
でもこちらから声をかけたならともかく。いつだって遠慮なく「送って」と言える彼女はある意味すごい。

飲み会でも窓が開けられていて寒いことこの上なく。悪寒が続き、食欲もなく、タクシーで横になりながら帰りました。帰宅してみれば、38.5度の熱。こんな最悪な日も珍しい。