オペラ座の怪人@2回目


昨年11月に見て以来、半年ぶりの「オペラ座の怪人」です。公演20周年ということで、リピート観劇してきました。今回も完成度の高さに圧倒された3時間でした。今回のファントムは高井治さん。甘いバリトンがとても魅力的。クリスティーヌは前回と同じ木村花代さん。この人の声は透き通るような透明感と凛とした美しさがあって、同じ女性として憧れてしまいます。ストーリーは前回観たこととCDを聴きこんだことでしっかり頭に入っていたので、今回は細かな演出にも気づくことができました。改めて思うことは、どれも恐ろしく考え尽くされた演出だと言うこと。無駄なものは一切無く、小さなエピソードが少しずつ絡まりあって、繊細なストーリーが展開していきます。それは最後の瞬間まで続くので、つまらないことで心が離れることなく、ずっと物語の世界に没頭することができるのです。本当にすごいなあと思います。ただ最後の場面のファントムの演技が、前回の佐野正幸さんのファントムとあまりに違っていてびっくりしました。佐野さんのファントムは悲しみや辛さが前面に出ているんですが、高井さんのファントムはどこか達観したような落ち着きがありました。それぞれ良さはあると思うのですが、前回の佐野さんのファントムの「I love you」に心打たれたので、わたしは激しいファントムが好きなのかもしれません。今回初めて「オペラ座の怪人」を観た同行者は「こんな切ない話だと思わなかった」と話していました。だから、ハッピーエンドじゃない感動があるんだと思います。
晩ご飯は飲茶バイキング。一つ一つ注文してから運ばれるので熱々で美味しかったです。写真は飲茶じゃなくて、ラーメンとデザートですが…。