崖の上のポニョを観る

宮崎駿監督の最新作「崖の上のポニョ」を観てきました。夏休み&レディースデーということで、会場は予想通りのメチャ混み。チケットも売れに売れてるみたいで、朝から完売が続いていました。事前にネット予約していて良かったと思いつつ中に入ると、約半数がお子ちゃまのよう。うーん、さすがの人気。「ぽ〜にょぽにょぽにょ、魚の子〜♪」とCMでおなじみのメロディがあちこちで聴こえます。期待も上々。
で。終わってみて正直な感想は「ちょっとがっかり」といった感じでした。絵はすべて手描きということで温かみがあって、自然の描写も美しい。ぽにょと宗介という子どもたちの何気ないしぐさもかわいらしくて、宮崎監督の観察眼はすごいなとも思いました。ただストーリーが…壮大なものを期待すると肩透かしをくらいます。今までの宮崎映画では、スピード感溢れる怒涛のストーリー展開にハラハラドキドキ!みたいなシーンがありましたが、ポニョにはそれは皆無。大きな事件は起きないので、のんびりまったり観てしまいました。というか、それらしきことは起こるけれども、あまりに小さな事件なので、まだ何かあるかもと勝手に期待してしまうような感じです。そして、愛らしいキャラクターがあまり出なかったなあと思いました。魔女の宅急便のジジとか、ハウルの動く城カルシファーみたいなポジションのキャラクターです。ポニョがそれにあたるのかもしれないけれども、あくまで仕草がかわいらしいのであって、見た目のかわいらしさじゃないんですよね。それでも、映画館にいた子どもたちには大受けだったので、ああ子ども向け映画としては大成功だな、と思いました。
一緒に行った友人がポニョをプーニョプーニョというので、それがちょっと移ってしまいました。真面目な顔して、プーニョってなんですか。